今年度は、3月8日(火)に通信制高校の星槎国際高等学校の卒業式がありました。今年度も参加しましたが、壇上ではなく引率者として参加して、卒業生のみんなと同じ目線で卒業式を見ることができて、新たな見方をすることが出来ました。

今回、今までには感じ取れなかった星槎国際高等学校の宮澤会長の卒業生へ贈ることばが、かなり印象深く気持ちの中に入ってきて、とっても心に残る大切な言葉がたくさん散りばめられているので、ご紹介したいと思い、書かせて頂きました。

 

宮澤会長 卒業生へ贈ることば『笑顔が生まれるために』

卒業証書

今日は嬉しくもあり、また別れもあり、少し淋しく感じる日だね。明日からは新たな環境と新たな出会いが待っている。これからは責任を持つ『意志力』が重要なんだよ。

今までは「何とかなる」「心が軽くなる」といった選択を多くの場面でしてきたことだろう。それは、仲間がいて支えられていたから出来たことなんだよね。社会に出れば、そのような思いや行動が通用しなくなることもあるかも知れない。高校を卒業する人は、責任ある選挙権を持ち、高校生になる人は、準社会人として同じように大きな責任が「グリコのおまけ」のように付いてくるんだよ。

安易や容易な考えではだめ。考えること・努力すること・行動することは全てに重い責任が生まれる。確かなことは自らが何も努力せず、「こうなったらいいな。」と願うだけでは目標に近づけるはずはないし、自らが成長するわけもないよね。また、「そうならなかったとき」に「何てこった!!」とその不幸を嘆き、また勝手に思い込んじゃう生き物なんだよ。人間ってさ。

そして、その理由・原因・責任をすぐに他人にせいにしちゃうんだよな。その選択をしたにのは自分自身だったにも関わらずにに、だよ!

君たちには大きな多くの可能性がある!って分かってる?まだ、若いし、時間もあるよな。初めから「むり!」と決めつけるのじゃなく、その目標に向かって出来ることから始めたらどうだろうか。努力も考えることも行動することもせず、失敗を繰り返しちゃいけないんだよ。その失敗の中からの小さな経験の積み重ねがとっても大切なんだよ。そして、その時々の失敗を通した反省が小さな達成感や充実感につながり、また、それを仲間たちと共有することによって成長して今ここにいいる。

君たちは星槎で確かに仲間と共感理解を多くしてきただろう。私は君たちに共感理解を持てる人になって欲しいと強く願っているのだ。人は人に喜びを与えることができる生き物である。それは、人間の持って生まれた本能のひとつでもある。私が何より嬉しいのは、自分の行いが人に役に立ち、喜んでもらえたと感じる、その瞬間に他ならない。

自分のことしか考えない、自分の損得を優先することしか考えない人になるよりも、どうすれば周りの人々に喜んでもらったり、役に立ったり出来るかを考え、行動する人になってもらいたい。小さな出来ることを懸命に誠実にやることだよ。そうすれば、解り合い、笑顔もきっと多く生まれるんだよ。星槎で学んだ小さな幸せ感を新しい仲間に伝えていって欲しい。

私は、知識の量よりも知恵の多さが好きだ。なぜなら、それが心の豊かさに必ず必要だと信じているから。人を傷つければ自分も傷つくってわかっているよな。そういうことを忘れちゃだめだ。その半面、人に喜ばれることを、また喜ぶ心をお互いに持てば、もっともっとより良い社会になるはずだ。

星槎での経験を社会で行動力を持って伝えていこう。それが私から君たちへのお願いでもあり、贈る言葉でもある。

卒業おめでとう

メト・ペマ村 村長
宮澤保夫

 

読み終えて・・・

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ここで、鈴木の感想を書いても・・・なので、みなさんの中で、そえぞれの感情や感想を持って新しいことへの心構えとして持ち続けて欲しいと思っています。